ゴルフクラブの握り方 その2
ゴルフグリップの握り方大丈夫ですか?

フックグリップ・プライスグリップ・スクエアグリップを徹底解説!
ゴルフスイングの土台となる「クラブの握り方(グリップ)」は、初心者から上級者まで見直す価値のある重要なポイントです。
なぜなら、どんなに正しいスイングをしても、グリップが適切でなければ、まっすぐに飛ばすことはできないからです。
今回は、基本の握り方から応用グリップである「フックグリップ」「プライスグリップ」「スクエアグリップ」まで、ゴルフクラブの握り方を詳しくご紹介します。
1. グリップがなぜ大切なのか?
クラブの握り方によって、スイング時のフェースの向き、スイングプレーン、ボールの飛び方まで変わってしまいます。
「飛ばない」「曲がる」「ミスショットが多い」といった悩みは、スイングではなくグリップが原因のことも少なくありません。
また、グリップは自分で唯一コントロールできるクラブとの接点です。だからこそ、最初に正しい握り方を身につけておくことで、スイングの再現性が高まり、安定したショットが打てるようになります。
2. 基本のグリップの種類(代表的な3種類)
まずは、最も広く使われている3種類のグリップの形から見てみましょう。
① スクエアグリップ(ニュートラルグリップ)
もっとも基本的で標準的なグリップ。初心者におすすめです。
- 左手の甲がターゲット方向を向きすぎず、内側に入りすぎず、ちょうど真ん中の位置
- 左手のナックル(指の関節)が2つ見える程度が目安
- 右手は自然に添えるように乗せ、手のひらが左手の親指を包み込むようにする
スクエアグリップは、まっすぐボールを打ちたいときや、スイング軌道を安定させたい人に最適。癖のない自然なグリップです。
② フックグリップ(ストロンググリップ)
スライス防止、飛距離アップを狙う人におすすめのグリップ。
- 左手をかぶせ気味に握り、ナックルが3つ以上見える
- 右手も下側から包み込むように握る
フックグリップは、フェースが閉じやすくなるため、右へのスライスが出にくくなり、ボールに強いドロー回転がかかります。
ただし、かぶせすぎると今度はフックボールが出やすくなるため注意が必要です。
③ プライスグリップ(ウィークグリップ)
左へのミス(フック)が多い人や、高弾道でコントロール重視のショットをしたい人向け。
- 左手の甲がややターゲット方向を向き、ナックルが1つしか見えない
- 右手もやや上側からかぶせるように握る
プライスグリップは、フェースが開きやすくなるため、ボールが左へ巻く(フック)ミスを減らす効果があります。
ただし、スライスが強く出やすくなるため、フェース管理が難しい初心者にはやや不向きな場合もあります。
3. 握り方の基本手順(どのグリップでも共通)
どのグリップタイプでも、共通する正しい握り方の手順があります。
【ステップ1】左手のグリップ
- グリップは指の付け根に置き、手のひらではなく指で握る
- グリップの斜め上から握り込むのがポイント
- 左手の親指はグリップの上に沿うように軽く置く(強く押しつけない)
【ステップ2】右手のグリップ
- 右手も指で握り、左手の親指を包み込むように重ねる
- 握り方は3タイプある(後述)
4. 右手の握りの3タイプ
① オーバーラッピンググリップ
右手の小指を左手の人差し指と中指の間に重ねる握り方。最も一般的で、スイングの一体感が出やすい。
② インターロッキンググリップ
右手の小指と左手の人差し指を絡める握り方。手の小さい人や握力の弱い人に向いています。タイガー・ウッズやジャック・ニクラスもこの握り方。
③ テンフィンガーグリップ(ベースボールグリップ)
右手と左手を離さず、10本すべての指で握る。初心者やジュニアにおすすめで、力を込めやすい。
5. グリップの強さ(握る力加減)は?
意外に多いのが「握りすぎ」のミスです。
- グリップは強すぎず、弱すぎず、「濡れた小鳥を包むように」などとよく言われます。
- 手のひらではなく指の腹で握り、リラックスして構えるのが理想です。
6. グリップ矯正のチェックポイント
- スイング後、クラブが手の中でズレていないか?
- 左手のナックルの見え方は安定しているか?
- アドレス時にフェースが自然にスクエアになるか?
毎回同じグリップを再現できるようになると、ショットの精度が飛躍的に向上します。
まとめ:自分に合ったグリップを見つけよう
グリップには「正解」が一つあるわけではありません。自分のスイング傾向や球筋の悩みに応じて、スクエア/フック/プライスグリップを使い分けたり、調整することで最適な握り方が見つかります。
✅ スライスに悩む人 → フックグリップ
✅ フックに悩む人 → プライスグリップ
✅ まっすぐ飛ばしたい → スクエアグリップ
まずは基本をしっかり身につけたうえで、自分のスイングに合わせて微調整を加えてみてください。練習のたびにグリップを見直す習慣が、上達への近道になります。

古くなったゴルフグリップは自分で交換できる!|初心者向けDIYガイド
ゴルフクラブを長く使っていると、グリップがツルツルしてきたり、ベタついたりしてきませんか?
これはグリップの劣化が進んでいるサインです。グリップが劣化すると、しっかり握れずスイングが不安定になり、スコアにも悪影響が出ます。
「じゃあ、新しいクラブを買うしかないの?」
いえいえ、そんなことはありません。グリップだけなら自分で簡単に交換できるんです!
今回は、DIYでグリップ交換する方法を、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説します。
1. なぜグリップは交換が必要なの?
グリップはゴルファーの「手」とクラブをつなぐ唯一の接点です。
汗や皮脂、紫外線、雨などで劣化し、滑りやすくなったりベタついたりします。
【交換の目安】
- 使用頻度が週1〜2回:1年に1回
- 月1回以下の使用でも、2〜3年ごとに交換がおすすめ
- ベタつく・滑る・ヒビ割れしている → 今すぐ交換しましょう!
2. グリップ交換に必要な道具
DIYでグリップ交換するには、次の道具が必要です。
【準備するもの】
道具 | 用途 |
---|---|
新しいグリップ | 好みの太さ・素材を選びましょう |
両面テープ(グリップ専用) | グリップを固定するため |
グリップ交換用液(または灯油や中性洗剤) | グリップを滑らせて装着するため |
カッターまたはグリップカッター | 古いグリップを切って外す |
ビニールシートや新聞紙 | 作業台を保護するため |
ゴムバイス(あると便利) | クラブを固定する補助具 |
グリップ交換キット(数千円)を購入すれば、必要な道具が一式そろっていて便利です。
3. グリップの交換手順【やさしく丁寧に解説】
ステップ①:古いグリップを外す
- クラブを新聞紙やビニールの上に置きます
- カッターでグリップの縦方向に切れ目を入れます(手を切らないよう注意)
- 切れ目からグリップをはがすようにして外します
※ゴム製グリップは切れやすいので、力を入れすぎず慎重に。
ステップ②:古いテープをはがす
- グリップの下に残っている古い両面テープを丁寧にはがす
- 粘着が残っている場合は、パーツクリーナーや灯油でふき取る
- シャフトをきれいな状態にして乾かす
ステップ③:新しいテープを巻く
- 両面テープを**グリップの長さ分(約20cm)**用意
- シャフトの先端からまっすぐ、または少し斜めに巻く
- テープの端をシャフトの穴に折り込むようにふさぐ(液漏れ防止)
ステップ④:グリップ交換用液を使う
- 両面テープの上にたっぷり液をかける(まんべんなく)
- グリップの内側にも液を流し入れ、口をふさいで軽く振る
- グリップをすばやく装着する準備完了!
ステップ⑤:新しいグリップを装着
- グリップの口をシャフトの先端に合わせて、一気に差し込む
- 奥までまっすぐに押し込む(左右にねじらない)
- グリップのロゴが上を向いているか確認し、位置を微調整
ステップ⑥:乾燥・仕上げ
- グリップを取り付けたらしっかり固定されているか確認
- 液が残っている場合は拭き取る
- 最低でも4〜6時間、できれば一晩置いて完全乾燥
これで完了です!
慣れれば1本10分ほどで作業できます。
4. グリップ交換のコツと注意点
- まっすぐ差し込むのがコツ:途中で止まるとテープがズレて装着しにくくなります
- 液はケチらずたっぷり使うこと:滑りを良くしてスムーズに装着できます
- 作業スペースは広めに確保:液が垂れることがあるので、新聞紙でしっかり養生を
5. グリップ選びのポイント
グリップには太さ、素材、硬さ、滑り止め性能などの違いがあります。
- 太めグリップ:手の大きい方、力のある方に
- 細めグリップ:コントロール重視の方に
- コード入りグリップ:汗に強く、しっかり握りたい人向け
初心者の方は、まずはスタンダードサイズから試してみるのがおすすめです。
6. 自分でやる vs お店に頼む|どっちがいい?
比較項目 | DIY | お店に依頼 |
---|---|---|
費用 | 安くできる(数百円〜) | 1本あたり1,000円前後 |
時間 | 好きなときにできる | プロに任せて安心 |
難易度 | 初心者でも慣れればOK | 仕上がりは完璧 |
DIYは少しの手間で大きな満足感が得られます。
クラブへの愛着も増し、スイングにもいい影響が出るかもしれません。
まとめ:グリップ交換でゴルフがもっと楽しくなる!
グリップの交換は、ゴルフクラブをメンテナンスするうえで最も効果的な方法のひとつです。
しかも、自分の手で交換すればコストも抑えられ、道具への理解も深まります。
最初は1本だけでも構いません。ぜひ一度、グリップ交換DIYに挑戦してみてください。
きっとゴルフがもっと楽しく、もっと快適になりますよ!